ムダ毛の量や濃さには、個人差があるもの。なんとなく「子供にムダ毛はないもの」といった漠然的なイメージはありますが、たとえ子供であってもムダ毛の濃い子はいるのです。
そして、子供は自分と違う見た目を持っている子のことを、悪気なく「変だ」と指摘してしまいます。
最近では、ムダ毛のことが原因でイジメられたり、その結果登校拒否になってしまうこともあるそう。
我が子には、見た目の違いを指摘してはいけないと教えなければなりませんが、「指摘されない」ように、できるだけ子供の悩みは事前に解決してあげたいもの。悩みがムダ毛であるなら、なんとかしてムダ毛をなくしてあげたいと思いますよね?
ここでは、もっとも手軽で簡単なムダ毛処理のアイテムでもある、カミソリに注目してみたいと思います。子供のムダ毛処理に、カミソリを使うことはできるのでしょうか。
また、カミソリを使うときの注意点についてもまとめていきます。
子供の肌にカミソリは危険?
カミソリは、スーパーやドラッグストア、100円ショップなどでも売られています。数百円で買えるものばかりなので、小学生でもおこづかいの範囲で買うことができますね。そのため、カミソリは「一番最初にする自己処理の方法」だと言えるでしょう。
そんなカミソリでの自己処理ですが、簡単な反面危険も多いもの。大人であっても、体調や肌質によっては、カミソリ負けを起こして肌荒れしてしまうこともありますよね。そのような経験のある方もいるのではないでしょうか。
子供は大人よりも皮膚の角質層が薄く、バリア機能も低いため肌トラブルを受けやすいという特徴があります。それを踏まえて、カミソリがなぜ子供にNGなのか考えてみましょう。
- 肌の角質を削ってしまう
- 肌荒れをしやすい
- 色素沈着を起こしやすい
- 生えてくる毛が太く見える
- 生え始めがチクチクする
大まかには、このような理由があります。少し詳しく見てみましょう。
皮膚も一緒に削ってしまう
カミソリは、肌の上に刃物を滑らせることで、毛をカットしていくもの。このとき、どんなカミソリを使っても毛だけをカットすることはできません。
多少なりとも、皮膚も一緒に削ってしまいます。
大人の2分の1~3分の1ほどしか角質層のない子供ですから、カミソリの刺激はダイレクトに伝わってしまうでしょう。その結果、思いもよらない肌トラブルが起こることもあるのです。
肌が荒れてしまう
さらに子供の場合、新陳代謝も良く体温も高め、運動量も多いためたくさんの汗をかきます。カミソリで角質を失った肌に汗が触れると、刺激となって肌が荒れてしまうことも…。
赤みやかゆみだけでなく、ピリピリとした痛みが出ることもあるんですよ。
色素沈着を起こすリスク
刃物を滑らせるという摩擦によって、皮膚が色素沈着を起こして黒ずんでしまうことも考えられます。
大人になってから、自信を持って肌を見せられるようになるためにも、色素沈着を起こすリスクは少ない方がいいですよね。ここまでが、肌トラブルに関するリスク。次からは見た目や触り心地に関するリスクです。
剃って生えてくる毛が太く見える
毛は、ふつう先端に向かって細くなっていきます。しかしカミソリで毛をカットすると、毛の断面が先端として伸びてくることになりますよね。
ムダ毛そのものが太くなることはありませんが、毛の断面が見えるため「太くなった」と感じることもあるでしょう。
生えてきた毛がチクチクする
伸びてきたときもチクチクするので、お友だちが触ったときにもすぐに気づかれてしまいます。
手軽ですぐにムダ毛をなくせるカミソリですが、カミソリにはこんなにもたくさんのリスクが潜んでいることを忘れてはいけません。
乾燥肌の元になる可能性もありますから、できることなら子供にカミソリは使うべきではありません。
子供にカミソリを使うときに気を付けたい5つのポイント
カミソリがリスクが高いこと、脱毛サロンへ行くのが一番いいことはみなさんも分かっていると思います。
しかし、金銭的な理由や時間的な理由などから、脱毛サロンへ通えないという人も多いもの。ムダ毛の処理にカミソリを使わざるを得ないという人もいるでしょう。
もしも子供がカミソリを使うのなら、気を付けなければならないポイントがあります。
大人よりも肌がデリケートだからこそ、トラブルやリスクを最小限に抑えなければなりませんね。
- 安全刃のしっかりついているものを使う
- 3枚刃以上のものを使う
- 毛の流れに沿って毛を剃る
- お風呂ではやらない
- アフターケアを忘れない
1つずつ、見ていきましょう。
安全刃のついているもの
これはみなさんも分かる通り、子供自身が使うときに皮膚を傷つけるリスクを減らすためのものです。
大人の人がやってあげるときも、子供は大人の予想のしていない動きをすることも多いもの。ふとした時に肌を切ってしまわないよう、カミソリは安全刃のしっかりついているものを選びましょう。
3枚刃以上のもの
刃の枚数が多いと刺激になるのでは?と思うかもしれませんが、実はその逆。刃が少ないと肌に強く押し当てなければならないため、摩擦が生じてしまうのです。
毛の流れに沿って剃る
逆剃りは深く剃れてしまい、皮膚も削ってしまいます。
お風呂ではやらない
お風呂で温まると毛穴が開き、皮膚も柔らかくなります。その結果、角質も多く削ってしまう危険性が…。
ボディーソープは皮脂をとって乾燥を招く原因になるので、ボディーソープを塗ってカミソリを使うのは絶対にNG。お風呂上がりの清潔な肌に、シェービングクリームを塗って行うのがおすすめです。
アフターケアを忘れない
カミソリの処理でもっとも重要なのが、アフターケアを行うこと。低刺激のローションなどで、しっかりと保湿をしてあげましょう。
アフターケアをすることで、肌トラブルの大半は防ぐことができますよ。
まとめ!カミソリを使う時は肌トラブルのリスクを最小限に抑える
子供の肌にカミソリを使うリスクと、カミソリを使うときの注意点について紹介しました。
カミソリは肌トラブルが起こるリスクが高いため、できることなら子供には使わない方がいいでしょう。
脱毛サロンで子供脱毛ができる!というのなら、そちらの方が断然おすすめだといえます。しかしどうしてもカミソリを使うときには、ここで紹介した注意点を守り、肌トラブルのリスクを最小限に抑えてあげてくださいね。